先日、室蘭市(むろらんし)へ行ってきたので「千代の湯」の様子を見に行ってきました。建物は残っていましたが、以前あった看板が撤去されていますね・・・。
出入口のところへ行ってみると、「閉店致しました 長い間ありがとうございました」と書かれた貼り紙が・・・。
お知らせも貼られていました。千代の湯は昭和47年2月に開業し、実に40年以上にも渡って地域の人々に親しまれてきましたが、いろいろな事情があり平成24年10月31日をもって廃業となってしまいました。経営者の方はこのお知らせをどんな気持ちで書いたのでしょうね・・・。以下、昨年訪問時の記事です。
室蘭市(むろらんし)にある「天然温泉 千代の湯」へ行ってきました。千代の湯は白鳥台地区にある温泉銭湯で、主に周辺の団地住民が利用しています。平成23年7月には廃業の危機が新聞報道によって伝えられ、存続の方向性が検討されたのですが、残念ながら代替施設の完成を目途に廃業してしまうようです・・・。
団地の中を進んで行くと、写真のような建物がありました。この赤い建物が千代の湯です。この白鳥台には団地が林立しているのですが、そのうち600戸ほどの住宅には浴室が無いのだそうです。そんな住民にとって千代の湯は無くてはならない温泉だと言えるでしょう。地域の社交場的な役割も果たしているようです。ちなみに千代の湯は室蘭で最も古い温泉銭湯なのでした。
入口から男女別になっている昔ながらの雰囲気となっていました。こういう素朴な感じが良いのですよね。味のある銭湯が次々と廃業してしまうのは時代の流れなのか、ホントに寂しい感じがします・・・。扉を開けて中へ入ると番台があるので、入浴料金420円を支払って脱衣所へと進みました。
千代の湯は過去に増築されているようで、旧脱衣所の奥に新脱衣所がありました。旧脱衣所は休憩所として使われています。脱衣所には鍵付きロッカーがあって、横の壁には温泉分析書と温泉分析書別表が掲示されていました。
こちらは浴室の様子です。入口の所に謎のボックスルームがあって、常連の方が入ってフンガーフンガー言っていました。スチームサウナらしいのですが、そんなにサウナっぽい感じはしませんでしたね。その前にはブルーシートの掛けられた湯船があるのですが、これは真湯の湯船のようで、現在は使用されていないようです。で、手前にあるのが温泉浴槽なのですが、湯船が中央で仕切られていて、左側が低温湯、右側が高温湯となっていました。泉質は成分総計803ミリグラムの単純泉でpH値は8.1、源泉温度は48.4℃とのコトです。もともとは高張性の含緑礬塩化土類泉という興味深い泉質だったようですが、周辺の火山活動によって、泉質が劇的に変化してしまったようです。ボクが入浴した感じでは、サラっとした単純泉らしい泉質でした。湯客が途切れないので写真撮影も大変です。この写真の妙なアングルがその苦労を物語っていますね。建物の二階には家族風呂があるのですが、現在は利用できないようでした。
★室蘭温泉 千代の湯(むろらんおんせん ちよのゆ)
場所 : 北海道室蘭市白鳥台2丁目11の5
電話 : 0143-59-4457
料金 : 420円
営業 : 10:00-22:00
休業 : 金曜日
泉質 : 単純泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
成分 : 成分総計803ミリグラム(Na-Cl)
泉源 : No.460-006(千代の湯温泉)
備考 : 2012年10月31日をもって廃業
感想 : ★★★☆☆
釣りダー
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ちゃっぴー
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