登別市(のぼりべつし)にあるカルルス温泉へ行ってきました。「登別カルルス」と言えば、道外の方でも聞いたコトのある方が多いのではないでしょうか。今回は急遽、このカルルス温泉へ宿泊してみるコトにしました。写真は温泉街を流れる登別川です。なかなか魅力的な色をした川ですね。横には
ポンプ小屋らしきモノがありました。
今回宿泊するのはカルルス温泉の高台にある
「登別カルルス温泉 ホテル岩井」です。カルルス温泉は何度か訪問したコトがあったのですが、その高台に
こんな大きな温泉ホテルがあったなんて知りませんでした・・・。
こちらが今回宿泊する和室です、一時間前に
じゃらんネットで予約して、もう客室でくつろいでいられるなんて便利な世の中になったモノですね。室内にエアコンは無く、
扇風機のみなので暑い日は大変かもしれません。この日は扇風機を使うコトも無く、心地よく過ごすコトができました。
テーブルの上には
お菓子やとうがらし梅茶、定番の
種なし干し梅やお茶セットが用意されています。クローゼットの中には
タオルや浴衣が入っていました。
縁側です。全客室の窓からはオロフレ山系の山々が眺められるらしいのですが、今回泊まった客室は3階だったので、窓からは
森が見えるなぁといった感じでした。縁側にはテレビや
冷蔵庫、
グラスや醤油などが用意されています。
金庫の横には
「ツボきーく」というマッサージ器が置いてありました。部屋の
出入口部分は広い感じとなっていて、
洗面台と
水洗トイレがあります。
14時にチェックインして時間があるので、ホテルの周辺を探索してみるコトにしました。写真はホテルの前に居た温泉犬です。近づいて行くと喜んで
ワンワン吠えていました。その横には
謎の湧水があります。さらに奥にはスキー場がありました。
こちらは開湯百年の記念碑です。横には
公園もありました。カルルス温泉はその昔、ペンケユと呼ばれていましたが、チェコ共和国にあるカルルスバートという有名な温泉地と泉質が似ているコトからカルルス温泉と呼ばれるようになったそうです。戦時中は陸軍指定の療養地になっていたとのコトですから、その効能が窺い知れますね。
さて、やってきたのは大浴場です。写真は男湯の脱衣所で、この
脱衣所の床は温泉暖房のような感じとなっていてポカポカしていました。脱衣所内には
洗面台と
コインランドリーがあって、壁には
温泉分析書と温泉分析書別表が掲示されています。それでは
スッポンポンになって
浴室へ入ってみましょう。
浴室へと入りました。湯船が2つあって、
高温湯と
低温湯に分かれていました。
シャワー付きの洗い場があってシャンプー等が用意されています。出入口部分には掛け湯用と思われる
小さな貯湯槽があるのですが、
この湯船が一番良いかもしれません(笑)
こちらは低温湯です。ポイントは
床の様子ですね、なかなか豪快にお湯が溢れているのが分かるでしょうか? 源泉温度が52℃と高温なため、15~25%ほどの割合で
山水による加水を行っているのですが、加水のみの源泉かけ流しとなっています。
雰囲気のある露天風呂もありました。銀色の手すりがちょっと興ざめな感じもするのですが、これは事故防止のため条例等で規定されていると思うので仕方無いでしょう。なお、冬期間は落雪の危険があるとのコトで、露天風呂は閉鎖されてしまうそうです。
露天風呂へ入浴してみました。
目の前にカルルスの森が見えて良い感じですね。脱衣所に掲示されている温泉分析書などによると、こちらの温泉は4源泉(No.451-033・No.451-034・No.451-036・No.451-038)の混合泉で、pH値7.2、成分総計697ミリグラムの単純泉となっています。お湯は無色透明でしっとりと落ち着く浴感でした。大浴場はチェックイン時から翌朝9時まで夜通し利用するコトができます。
さて、夕食の時間となりました。ホテル岩井の食事は部屋食となっています。ココへ泊まったのも部屋食が決め手でした。左上の方から、
海鮮小皿、
カニ小鉢、
お造り、
野菜のベーコン巻、
海老の衣揚げ、
お吸い物、
大皿のズッキーニやイカ、白米、
漬物、
タケノコといった感じです。
じゃらんネットで予約すると
サービスの日本酒が付いてくるとのコトでした。この日本酒が結構効きます・・・。
20時前にホテルから一台のバスが出発しました。やってきたのは
登別温泉の地獄谷です。登別温泉では6月から8月上旬までの毎週木曜と金曜の夜に
「鬼花火」というイベントを開催していて、今回はまったく予定外だったのですが、泊まった日が偶然にも鬼花火の開催日でホテルの方が送迎してくれたのでした。20時半になると、けたたましい銅鑼の音とともに湯鬼神(ゆきじん)達が登場してきました。
こちらが一度は観たいと思っていた
鬼花火です。なかなか近い位置から観るコトができたので迫力ありました。このイベントのために作成している特注花火とのコトです。座って観覧できるようにホテルの方がシートを用意してくれました。
花火の後は鬼が観客の前へやってきて撮影サービスがあります。こちらの鬼もボクの前へやってきて撮影させてくれました。それにしても目がエメラルドグリーンに光っていて怖いですね。しかも片目で口が半開きです・・・。この日は2,000人以上の人々が鬼花火を観に来ていたようで、
会場はとても混雑していました。中には某鳩山元首相の姿も! 「鬼火の路」という遊歩道をライトアップするイベントも開催されていたのですが、送迎時間の関係で見るコトができませんでした。
翌朝の朝食です。ホテル岩井は朝食も部屋食となっていました。指定した時間になると部屋へ
お膳が運ばれてきます。シンプルな朝食で美味しくいただきました。メニューは左上の方から
玉子焼き、
白身魚と昆布巻き、
サラダ、
梅乃香竹豆腐、白米、
白菜の漬物、
味噌汁といった感じです。
こちらは岩井名物の
「梅乃香竹豆腐(うめのかたけどうふ)」です。温泉水を使用した豆腐料理で、椎茸やザーサイを餡タレで絡めているとのコトでした。ワンポイントの梅ゼリーがオシャレですね。名物というだけあって、とても美味しくいただきました。さて、今回宿泊したホテル岩井ですが、明治41年創業のなかなか歴史のあるホテルで、ホテルの裏手には
竜神様が祀られていました。客室内は改装され新しい感じです。食事は値段相応といった感じでしたが、夕食朝食ともに部屋でゆっくりといただけるのは素晴らしいと思います。また、今回は利用しませんでしたが、カルルス温泉では
「はしご湯」を行っていて、宿泊者は無料で近隣の宿(オロフレ荘・
鈴木旅館・山静館)の温泉を楽しむコトができます。ただ、はしご湯は16時までなので、ちょっと時間が短いかな? まぁ、普通の人は全館制覇しようとか思わないでしょうから、それで良いのかもしれませんね。チェックアウト時は女将らしき方の見送りがありました。連泊してのんびりするのにオススメな温泉地だと思います。
★登別カルルス温泉 ホテル岩井(のぼりべつかるるすおんせん ほてるいわい)
場所 : 北海道登別市カルルス町27番地
電話 : 0143-84-2281
料金 : 500円
営業 : 11:00-19:00
休業 : 年中無休
宿泊 : 14:00-10:00
泉質 : 単純泉(中性低張性高温泉)
成分 : 成分総計697ミリグラム(Na・Ca-SO4・HCO3)
泉源 : No.451-033(日野4号)・No.451-034(日野3号)
: No.451-036(日野1号)・No.451-038(日野新2号)
備考 : 2021年1月31日をもって閉館
感想 : ★★★★☆
釣りダー
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よし
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米谷
ちゃっぴー
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えむご
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