道北の豊富町(とよとみちょう)にある「豊富温泉ふれあいセンター」へ行ってきました。ココの温泉は油っこいお湯で保湿性が高いコトから、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に効果があり、全国から多くの湯治客が訪れる有名な温泉です。
建物横に豊富温泉の由来について書かれた看板がありました。それによると、大正14年に行われた石油試掘の際に天然ガスと油を多量に含んだ温泉が噴出したのだそうです。昭和初期には簡易湯小屋が造られ地元の人々が利用していたとの記録もあります。その後、付近に複数の温泉宿が開業し豊富温泉郷が形成されました。
横の敷地が豊富鉱山となっていて鉱場内には複数の
ボーリング井がありました。それぞれ「R-○号井」と名前が付けられています。温泉だけではなく天然ガスも採取しているようでした。
ふれあいセンターの裏手には
こんな場所もありました。これは温泉の廃湯でしょうか? 時折ホースから勢い良くお湯が出てきていました。豊富温泉の廃湯はビニールハウス等で再利用したりもしているようです。
さて、ふれあいセンターの中へ入りました。実はココへ来るのは2回目となります。前回は人が沢山居て写真撮影ができなかったため、今回は営業開始の8時半めがけてやってきました。しかし営業開始前から既に4人並んでいて驚きました。最初にやってきたのは湯治浴室です。別な場所に一般浴室もあるのですが、湯治湯の方が濃いお湯となっています。
こちらが湯治浴室です。いやぁ~写真撮れて良かったです。もうこれで撮れなかったらどうしようかと思っていました(笑) 壁のタイルが富士山のような模様になっていますね。
こちらが湯船です。湯船に楕円状に何か浮いていますね。これは何かというとオイルフェンスなのです。こうしておかないと成分が濃すぎてギトギトになってしまいます。さっそく入浴してみると驚愕の状態となりました! これはもう温泉に浸かっているというよりは、まるで石油タンクへ浸かっているような感じです。ドロドロの油が浮いていて浴感もヌルヌルドロドロです。この世にこんな温泉があったのですね。今まで入った温泉で一番感動しました。前回入浴した時は午後からというコトもあったのか、オイルフェンスも無くこんなに凄くはなかったのですが、やはり早い時間に来た甲斐があったのでしょうか?
あぁ~ホントにビックリしました。湯船から上がるとカラダ全体がオイルまみれな感じで黄色くなっています。このままではどうにもならないので、洗い場で石鹸を使って洗い流しました。温泉へ入った後でこんなにカラダを洗ったのは初めてです(笑)
とりあえず気持ちを落ち着けるために
一般浴室へやってきました。さて、豊富温泉の泉質について少し触れておきましょう。掲示されている温泉分析書(R10号井)によると、成分総計15,430ミリグラムの含重曹食塩泉で源泉温度は41.6℃、pH値は7.6となっていました。源泉温度が少し低いので加温されています。
一般浴室は大きな窓が配置されていて明るい雰囲気です。湯船の端にはジャグジー装置がありました。入ってみると明らかに湯治浴室より薄いコトが分かりますが、普通に浸かるのであればこちらで十分かもしれません。床が温泉成分で
イイ感じになっていました。
まだ落ち着かないので2階にある休憩所へやってきました。
ドリンクの自動販売機や
マッサージチェアが設置されていて、奥には
カラオケルームもありました。本棚には
ねこマンガが沢山あってポイント高いです。さて、休憩所でくつろいでいたらやっと落ち着いてきました。一部で薄くなったとか言われていた豊富温泉ですが、まったくそんなコトはなく凄まじいアブラ臭のするドロドロ温泉を楽しむコトができました。しかし、この温泉には副作用があります。湯治浴槽でカラダにこびり付いたアブラ臭はそう簡単に落ちるコトはなく、この日巡った他の温泉は全てアブラ臭がするという状況になってしまいました。服やクルマの中もアブラ臭で嬉しいやら悲しいやら・・・(笑)
★豊富温泉ふれあいセンター(とよとみおんせんふれあいせんたー)
場所 : 北海道天塩郡豊富町豊富温泉
電話 : 0162-82-1777
料金 : 510円
営業 : 08:30-21:00
休業 : 元日・整備日(4月10日前後の4日間)
泉質 : 含重曹食塩泉(弱アルカリ性高張性温泉)
成分 : 成分総計15,430ミリグラム(Na-Cl・HCO3)
泉源 : No.315-001・No.315-004・No.315-010(豊富温泉R10号井)
備考 : シャンプー等あり・ドライヤーあり・休憩所あり・食堂あり
感想 : ★★★★★
釣りダー
釣りダー
よし
ひさを
かわちゃん
米谷
ちゃっぴー
ちゃっぴー
えむご
こに