じゅん☆ブログ

2011年11月の記事一覧
2011/11/27
阿寒湖畔野営場
ある日、釧路市阿寒湖町(くしろしあかんこちょう)にある阿寒湖畔キャンプ場へ行ってきました。キャンプをしに行ったワケではなくて、今回も温泉探索です。駐車場にクルマを停めて、キャンプ場内を探索してみました。
ユックの湯全景
入口にある
案内板を見ると、キャンプ場の中心部に温泉マークみたいなのがあります。少し歩くと、森の中に写真のような立派な建造物が見えてきました。ココが今回の目的地である「ユックの湯」です。ユックとはアイヌ語で「エゾ鹿」という意味なのだそうです。さっそく建物の中へ入ってみるコトにしましょう。
ユックの足湯
こちらがユックの湯の内部です。ユックの湯の正体は温泉の足湯だったのですね。湯小屋の中にヒグマ出没注意の看板があって驚きました。意外とこのような場所にはヒグマが出没するコトが多いので注意しましょう。
足湯♪
さっそく足湯してみました。靴と靴下を脱いで湯船へ足を入れると「うっ!」ってなります。この足湯は効きますね~、効くというか熱いです。かなり熱いです! テーブルがあってのんびりできそうな足湯だったのですが、熱いお湯が得意なボクでも長湯できないような感じでした。まぁ、得意と言っても知床観光ホテルと熊の湯と芽登温泉で、ガッツリのぼせたというのは内緒ですが・・・(謎)
湯温計測
我慢しながら湯温を計ってみると47℃ありました。ちなみに一番ぬるい場所で47℃です。湯口付近の湯温は50℃オーバーとなっていました。もともと熱いのか、たまたま熱かったのかは分かりませんが、利用者が居ないのもうなづける感じですね。湯小屋内に掲示されている温泉分析表によると、この温泉は正次6号泉源(No.207-025)で、成分総計2,508ミリグラムの含塩化土類重曹泉となっています。正次6号泉源といえば、ボクが阿寒湖温泉で一番好きな泉源です。その泉源を利用した足湯があったのですねー。もう、スッポンポンになって浸かってしまいたい気分でしたが、公序良欲に反するらしいので、今回は思いとどまりました。泉源からも近いので、良質な温泉であると言えますね。これはもう、無料の露天風呂にしてしまえばイイのになぁ(笑)

★阿寒湖温泉 ユックの湯(あかんこおんせん ゆっくのゆ)
 場所 : 釧路市阿寒町阿寒湖温泉5丁目
 料金 : 無料
 営業 : 24時間
 休業 : 10月から5月
 泉質 : 含塩化土類重曹泉(中性低張性高温泉)
 成分 : 成分総計2,508ミリグラム(Na・Mg・Ca-HCO3・Cl)
 泉源 : No.207-025(正次6号源泉)
 備考 : ヒグマ出没注意!
 感想 : ★★★★☆
2011/11/23
川湯温泉 ホテルパークウェイ
弟子屈町(てしかがちょう)にある
「ホテルパークウェイ」へ行ってきました。ココは川湯の温泉街から離れた場所にあるホテルで、JR川湯温泉駅の近くにあります。今回は「HO」の日帰り温泉無料パスポートを使って、無料での日帰り入浴を楽しませていただきました。
男湯の脱衣所
フロントでHOにスタンプを押してもらい、男湯の脱衣所へと向かいます。フロントの方が露天風呂の場所などを丁寧に教えてくれました。脱衣所の洗面台にはドライヤーが設置されていて、壁には温泉分析書と温泉分析書別表が掲示されていました。
男湯の内湯
こちらは男湯の内湯です。シンプルな浴室で横に洗い場があり、シャンプー等が備え付けられていました。湯船がひとつあって、壁際にある湯口から熱い源泉が注がれています。奥には露天風呂の出入口がありますね。さっそく露天風呂へ行ってみるコトにしましょう。
男湯の露天風呂
露天風呂へのドアを開けると小道が続いています。小道の先には写真のような露天風呂がありました。こういう小道を歩いて行く露天風呂って雰囲気があって好きです。
入浴♪(その1)
さっそく入浴してみました。これはなかなか良いお湯ですね。湯口からは56℃のお湯が注がれています。川湯温泉というと酸性な硫黄泉を思い浮かべるのですが、こちらのお湯は透明でサラサラする感じの浴感で、硫黄の気配は感じられません。温泉分析書によると、この温泉(No.160-024)は成分総計1,916ミリグラムの重曹泉で、源泉温度は63.2℃、pH値は7.1となっていました。
混浴露天風呂入口
いったん服を着て、別な場所にある混浴露天風呂「枯山水」へとやってきました。敷地内を歩いて行くと写真のような分岐点があります。男は左で女は右とのコトです。この記事を作っていてアレ?って思ったのですが、ボクはこの時、なぜか右へ行ったのでした・・・。付近にはトイレもあります。
混浴大露天風呂 枯山水
こちらが混浴露天風呂の湯船です。湯船の中央に大きな岩があって、仕切りのような感じとなっていました。森の中にある隠れ露天風呂といった感じで、素晴らしい雰囲気ですよね。洗い場も趣がありました。それでは入浴してみるコトにしましょう。
入浴♪(その2)
脱衣所でスッポンポンになって入浴してみました。とても開放感があって気持ちの良い露天風呂ですね。誰も居なかったのでのんびりと入浴させていただきました。露天風呂の塀の向こう側には源泉施設のような場所があります。そこには養殖場のような池も見えました。美味しいと評判の摩周鯛(ティラピア)を養殖しているようです。こちらのお湯(及川1号井)はもともと「町営公衆浴場 つつじの湯」という施設へも引湯されていたのですが、つつじの湯は今年の4月30日をもって閉館となってしまい、ちょっと寂しくなってしまいました。さて、ホテルパークウェイですが、300円という日帰り入浴料金(記事執筆当時)で、これだけ見事な露天風呂を楽しめるのは素晴らしいなぁと思います。しかも、今回は無料クーポンを使ったのでタダでした。何だか申し訳ない気がしたので、今度は宿泊で利用してみたいと思っています。

★川湯温泉 HOTEL PARKWAY(かわゆおんせん ほてるぱーくうぇい)
 場所 : 北海道川上郡弟子屈町川湯駅前3丁目2の10
 電話 : 015-483-2616
 料金 : 310円
 営業 : 11:00-20:00
 休業 : 年中無休
 宿泊 : 15:00-10:00
 泉質 : 重曹泉(中性低張性高温泉)
 成分 : 成分総計1,916ミリグラム(Na-HCO3)
 泉源 : No.160-023(及川宏1号井)・No.160-024(及川宏2号井)
 備考 : シャンプー等あり・ドライヤーあり・レストランあり
 感想 : ★★★★★

2011/11/19
オーロラ温泉入口
標茶町(しべちゃちょう)の山の中にある
「オーロラファームヴィレッジ」へ行ってきました。ココはかねてより行きたいと思っていた温泉だったのですが、そう思ってから既に6年くらい経ってしまったようです。今回、ようやくその思いの叶えられる時がやってきました。
センターハウスと温泉犬の茶々丸
未舗装の私有林道を2キロメートルほど進むとメインハウスが見えてきました。写真の建物内に受付があるので、ココで入浴料金(入村料金)を支払います。入口には温泉犬がいました。メインハウスの周辺にはコテージミニログハウスがあって、休憩や宿泊で利用するコトができます。メインハウスの中には囲炉裏があって、飲食するコトもできるようになっていました。ココの敷地総面積は30万坪もあるそうで、キャンプ場やパークゴルフ場なども併設されています。コンセプトは自然体験村で、文字通り素晴らしい自然を満喫するコトができるでしょう。
メインハウスから250メートルほど林道を進むと、道端に写真のような小屋が見えてきました。こちらは混浴の露天風呂とのコトです。入口と脱衣所は男女別になっていますが、湯船は一緒になっているようです。さっそく中へ入ってみましょう。
混浴大露天
こちらは浴室です。湯船が一つしかないので、やはり混浴なのですね。簡易的な洗い場があって、鏡とカランもありました。蛇口をひねると冷たい源泉が出てきます。一応屋根もありますが、屋根の無い部分もあるので露天風呂と言えるでしょう。ボクの好きな感じの浴室ですね。
入浴♪(その1)
さっそく入浴してみました。これは素晴らしいお湯ですね。これだから標茶のお湯はあなどれません。湯口からは44℃の茶色い源泉が惜しげも無く注がれていました。これはもう完璧なモール泉で、モール泉として全国的に有名な十勝川温泉を遥かに凌ぐ泉質と言っても良いでしょう。ツルツルする浴感や、素晴らしいモール臭、どれをとっても最高な感じでした。
女湯浴舎と男湯浴舎
混浴露天風呂から少し離れた場所に女湯浴舎と男湯浴舎があります。何年か前に改築されたようで新しい感じですね。手前にあるベージュの建物が女湯(姫)で、奥にあるブラウンの建物が男湯(殿)となっていました。
犬専用温泉
そのさらに先には犬専用温泉というのがありました。道東地区で犬用の温泉を見たのは今回が初めてかもしれません。ココは完全予約制で犬専用ですから、犬でない人が勝手に入ってはいけません。入ったとしても入ったなんて口が裂けるまで言ってはいけませんよ。大人の世界は厳しいのです・・・(謎)
犬用湯船(混浴OK!)
こちらが犬用の湯船です。ステンレス製の湯船が2つあって、左側が中温湯、右側が低温湯となっていました。横に置いてある湯桶に犬の絵が描いてあって可愛らしかったです。この素晴らしいお湯に浸かったら犬ちゃんも幸せでしょうね。
女湯の脱衣所
それでは、それぞれの浴室を見ていきましょう。こちらは女性専用浴室の脱衣所です。とてもキレイな造りで良い感じですね。脱衣所内にはベビーベッドや水洗トイレがありました。入口には「混浴禁止」と書かれています。こういう表示があるというコトは、きっと誰かが何かをやらかしたのでしょう・・・(謎) 混浴したい方は先ほど紹介した混浴露天風呂をご利用ください。
女湯の内湯
女湯の内湯です。シンプルな浴室で明るい感じとなっていました。湯船にはツルツルあわあわの素晴らしいモール泉が注がれています。浴室入口のドアは施錠できるようになっているので、安心して入浴するコトができますね。
女湯の露天風呂と達磨画
こちらは女湯の露天風呂です。壁に青春と書かれた看板が掲げられていました。「青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのである。理想を失うとき、初めて老いがくる」 う~ん、なるほど・・・。
男湯の脱衣所
さて、隣にある男湯へやってきました。あれ? 女湯の脱衣所の方がずいぶんと立派でしたよね。でも、こういう感じもボクは嫌いではありません。脱衣所には水洗トイレがあって、壁には温泉分析書や温泉分析書別表が掲示されていました。
男湯の内湯
男湯の内湯です。これは良い雰囲気の浴室ですね。オーロラファームヴィレッジはどの湯船も魅力的で素晴らしいと思います。男湯も浴室のドアが施錠できるようになっているので、貸切で利用できるような感じでしたが、そうすると他の人は混浴露天風呂しか利用できなくなるので、あまり占有するのはよろしくないかと思われます。
源泉シャワー
湯船にホースが入っているなぁと思ったらシャワーでした。このシャワーからは源泉が出ていて、素晴らしいツルツル感です。モール泉のシャワーなんて贅沢ですね。右側にあるドアの先が露天風呂となっていました。それでは露天風呂へ行ってみましょう。
男湯の露天風呂
こちらは男湯の露天風呂です。女湯の露天風呂とは違った感じで、四角い湯船が手前と奥に2つありました。これはまたステキな湯船ですね。さっそく入ってみましょう。
入浴♪(その2)
うぉ~、これはイイ湯船ですねー。どの湯船にも言えるのですが、ココの温泉は泡が浮かんでいます。これは炭酸成分の影響かと思われるのですが、泡の出る温泉って感動するコトが多いのですよ。特にモール泉はその傾向が強いと思います。
入浴♪(その3)
もう一方の湯船にも入ってみました。すでに紅葉は終わってしまいましたが、開放感抜群の湯船ですよね。温泉分析書等によると、この温泉(No.223-030)の源泉名はオーロラ温泉で、1,200メートルの掘削により自噴しています。源泉温度は43.6℃で、pH値は9.4となっていました。成分総計260ミリグラムの単純泉なのですが、数値では計り知れない素晴らしいモール泉だと言えるでしょうね。多彩な湯船も大変気に入りました。コテージへ泊まるのもオモシロそうなので、今度は宿泊で利用してみたいです。星空を眺めながら入る夜の露天風呂もステキだろうなぁ~☆。

★オーロラファームヴィレッジ(おーろらふぁーむびれっじ)
 場所 : 北海道川上郡標茶町栄219の1
 電話 : 015-488-4588
 料金 : 500円
 営業 : 10:00-19:30
 休業 : 火曜日・12月頃~4月頃まで冬期休業
 宿泊 : 13:00-12:00
 泉質 : 単純泉(アルカリ性低張性高温泉)
 成分 : 成分総計260ミリグラム(Na-CO3)
 泉源 : No.223-030(オーロラ温泉)
 備考 : シャンプー等無し・ドライヤー無し・食堂あり
 感想 : ★★★★★
2011/11/16
おしゃまんべ温泉 丸金旅館
長万部町(おしゃまんべちょう)にある
「丸金旅館」へ行ってきました。ココは以前に日帰りで利用したコトもあるのですが、今回は宿泊での利用です。目の前にはかつて宿泊した長万部温泉ホテルがありました。
サツキの間
フロントでチェックイン手続きをして、二階の客室へと案内していただきました。こちらが今回宿泊する和室です。テレビやお茶セットがあり、可愛らしいタヌキの置物がありました。棚の中には浴衣とタオルが入っています。水洗トイレ付きの部屋で洗面台もありました。ただ、客室内には冷蔵庫が無いので注意しましょう。
脱衣所
楽しみな大浴場へとやってきました。時間帯によって男湯と女湯の入れ替えがあるようです。脱衣所の壁には温泉分析表温泉分析書別表が掲示されていました。脱衣所には洗面台があって、ドライヤーが設置されています。
大浴場A
こちらは大浴場Aです。手前には洗い場が4つあって、シャンプー等が備え付けられていました。内湯には湯船が2つあって手前が高温湯、奥が低温湯となっていて、湯口の近くに飲泉用の蛇口があります。試しに飲んでみると塩味なお湯でした。
入浴♪(その1)
さっそく入浴してみました。こちらの湯船は44℃ほどあり熱めです。微かに石油臭のする成分の濃い温泉で、良く効く感じがしました。露天風呂もあるのですが、照明が切れていて暗かったので、翌朝、綺麗な写真を撮るコトにしましょう。
夕食♪
さて、楽しみにしていた夕食の時間となりました。夕食はうれしい部屋食となっています。美味しそうな料理ですね。左上の方から旬の鍋物ホタテのグラタン蟹豆腐ビーフ毛ガニの半身、お造り、天ぷら(エビ、カボチャ、椎茸、茄子)もずく酢とローストビーフのサラダとなっていました。追加で生ビールを注文しています。
新鮮な刺身
こちらはお造りです。新鮮な刺身で、特に生ウニホッキ貝が美味しかったです。デザートにはメロンが運ばれてきました。鍋物も美味しくいただいて、最後は毛ガニと生ビールで締めます。部屋食はやはり良いですね。一時間ほどかけてゆっくりと食事させていただきました。
就寝♪
夕食後は宿の方が布団を敷いてくれます。さっそく寝るコトにしましたが、もちろん夜中にも温泉へ入りに行きました。深夜に浴室の男女が入れ替わるようです。
大浴場B
翌朝入浴した大浴場Bです。大浴場Aと似たような造りですが、こちらの湯船は檜造りとなっていて、ボクはこちらの浴室が気に入りました。
露天風呂
こちらは露天風呂です。景色は良くないのですが、石造りの落ち着いた湯船が良い感じですね。湯船の脇には樋口石という二股ラジウム温泉放射性石灰華が置いてありました。脱衣所に掲示されている温泉分析書によると、こちらの温泉の源泉名は長温R2号で、成分総計10,780ミリグラムの食塩泉とのコトです。しかし、長温R2号井(OOR2)は既に休止井となっているようで、現在は長温R6号井(OOR6)から温泉が供給されているモノと思われます。OOR6については詳細資料が無いので正確なコトは不明なのですが、蒸発残留物9,410ミリグラムのお湯とのコトです。OOR2の蒸発残留物は10,410ミリグラムでしたから、1,000ミリグラムほど成分が薄くなっているのかもしれません。数値を並べて何が言いたいのかというと、現在は溶存物質総量が10,000ミリグラムを切っている可能性が高く、おそらくは高張性ではなく等張性のお湯になっているモノと思われます。まぁ、どうでも良いコトなのですが、たまにはマニアックなコトを書いた方がオモシロいでしょ?(笑)
朝食♪
こちらは朝食です。朝食は一階の食堂でいただきます。シンプルな和食で美味しくいただきました。食後にはコーヒーのサービスがあるのですが、ボクはコーヒーが苦手なのでキャンセルです。和食を食べた後のコーヒーって美味しいのでしょうか? さて、丸金旅館ですが、美味しい部屋食の夕食が魅力的な温泉宿でした。石油臭のする温泉も魅力的で、道南旅行の中継点としてベストな場所だと思います。

★長万部温泉 丸金旅館(おしゃまんべおんせん まるきんりょかん)
 場所 : 北海道山越郡長万部町長万部403
 電話 : 01377-2-2617
 料金 : 500円
 営業 : 07:00-22:00
 休業 : 年中無休
 宿泊 : 15:00-10:00
 泉質 : 食塩泉(弱アルカリ性等張性高温泉)
 成分 : 蒸発残留物9,410ミリグラム(Na-Cl)
 泉源 : No.448-02x(長温R6号)
 備考 : シャンプー等あり・ドライヤーあり・休憩所あり
 感想 : ★★★★☆
2011/11/12
新登別温泉荘
登別市上登別町(のぼりべつしかみのぼりべつちょう)にある「新登別温泉荘」へ行ってきました。毎年、7月から8月の2ヶ月間のみ営業している季節限定の温泉宿です。
2年前に日帰りで利用しているのですが、今回は念願の宿泊で利用してみました。
客室
人情味のあるご夫婦がこの宿を守っています。ご夫婦は夏になると大阪からフェリーで北海道までやって来て、夏の2ヶ月間をこの地で過ごしているとのコトでした。受付を済ませると、女将さんが客室へと案内してくれます。とてもシンプルな客室で、電子ケトルお茶セット小型の液晶テレビが備え付けられていました。
露天風呂
さっそく、前回訪問時に入浴できなかった露天風呂へと向かいました。いやぁ~、やっとココの露天風呂の写真を撮るコトができました。なかなか独特な雰囲気を醸し出していて良い感じですね。水色の紫陽花(アジサイ)がとてもキレイです。
大浴槽
こちらは一番大きな湯船です。左奥に湯口があって、そちらへ行くほど熱くなっていました。水深が結構あり、80センチメートルくらいの深さとなっています。アヒルのオモチャが置いてあったので湯船へ浮かべて遊びました。
小浴槽
こちらは浅めの小浴槽です。大きなパラソルが良い感じですね。この湯船は寝湯のような感じで浸かると気持ち良かったです
ホーロー湯船
こちらは何年か前にできたホーロー浴槽です。一見すると場違いな感じがする湯船なのですが、実際に入浴してみるとその良さが分かります。この湯船の良さとは、入浴した時にザバーっとお湯が溢れ出す感覚と、蛇口操作で自由に湯温を熱くできるコトでしょうね。新登別温泉荘の湯船はボクの感覚からすると、全体的にぬるめな設定となっています。熱いお湯に浸かりたい時は、この湯船が活躍するというワケです。
夕食部屋
さて、夕食の時間となりました。驚いたコトに新登別温泉荘の食事は客室とは別に食事用の部屋が用意されます。高級旅館の部屋食ではこのような形式が多いのですが、ボクは別室での部屋食というのは、あまり経験が無いので驚きました。
夕食♪
こちらが夕食です。内容的には値段相応といった感じでしたが、頑張っている感じは十分に伝わってきました。ズワイ蟹メロンが美味しかったです。
夜の露天風呂へ
食後は少し休んでから、夜の露天風呂へと向かいます。先客がいると女将さんが気を利かせてくれるので、他の宿泊客と出会うコトはありませんでした。写真は露天風呂の入口です。この辺の雰囲気も何だか手造りな感じがして良いですよね。露天風呂へ行く場合、どこで脱衣して行くのか迷うところですが、ボクは内湯の脱衣所でスッポンポンになって、そのまま露天風呂へと向かいました。
入浴♪(夜)
夜の露天風呂です。クリスマスのような不思議なライトアップがされていて、なかなか不思議な雰囲気でした。この日の夜は曇りだったので、星空が見えなく残念だったのですが、晴れていたらきっと素敵な星空を眺めながら入浴できるのでしょう。夜の紫陽花が幻想的でした。
内湯
こちらは内湯です。ほのかな硫黄臭を嗅ぐとホッとしますね。ボクは硫黄泉が大好きなので、新登別温泉荘のお湯は大満足でした。こんなに良い雰囲気なのに、毎年2ヶ月間しか営業しないのはもったいないですね。
就寝♪
夕食後に女将さんが布団を敷いてくれました。とにかくココはとても静かです。こんなに静かだとテレビなんかつける気がしませんね。温泉の本を読みながら夜が更けていきました・・・。夜中に温泉へ入れるのかなと思って、コッソリと歩いて行ったら、温泉の入口には鍵が掛けられていました。夜中は温泉へ入れないのでご注意ください(笑)
入浴♪(朝)
翌朝は家族風呂へ入ってみました。この浴室には専用の脱衣所があって、内側から鍵が掛けられるようになっているので安心です。源泉が湯中にほぼ直接注がれるように改良されていて、なかなか上質なお湯を楽しむコトができました。新登別温泉荘のお湯は以前に紹介した「報徳寺温泉」と同じ「奥の湯源泉」を利用しています。温泉使用料は月額13万円とのコトで、採算度外視で営業してくれているのだなぁと思いました。
朝食♪
こちらは朝食です。朝食も別室での部屋食となっていました。シンプルな和食となっていて、またまたメロンが出てきました。ボクがメロン大好物なのを知っているのでしょうか?(笑) さて、新登別温泉荘ですが、泊まってみるとその素朴な良さが再認識できました。夫婦で頑張っている感じがひしひしと伝わってきます。部屋や食事はまぁまぁなのですが、素晴らしいおもてなしのココロがあれば、そういった面もフォローできるのだなぁと感じました。みなさんも機会があれば、是非、ステキなご夫婦と温泉に逢いに行ってみてください。

★温泉民宿 新登別温泉荘(おんせんみんしゅく しんのぼりべつおんせんそう)
 場所 : 北海道登別市上登別町42の989
 電話 : 0143-84-3124
 料金 : 400円
 営業 : 09:00-20:00
 休業 : 8月下旬から翌7月上旬まで
 宿泊 : 15:00-10:00
 泉質 : 単純硫化水素泉(弱酸性低張性高温泉)
 成分 : 成分総計558ミリグラム(Na-Cl)
 泉源 : 自然湧出(登別温泉 奥の湯)
 備考 : シャンプー等あり・家族風呂あり
 感想 : ★★★★☆
2011/11/09
雌阿寒川を遡行
前回の続きになりますが、阿寒の山中を探索して雌阿寒川へ到着しました。歩き出してから入渓地点まで40分程かかっています。さて、ココからは雌阿寒川を遡行して行くのですが、倒木等もあるので注意しながら遡行して行きましょう。
温泉徴候があちこちに
先月、足寄白水川の記事を紹介したのですが、こちらの白水川はまた違った感じでオモシロいですね。遡行はやや大変な感じなのですが、温泉徴候があちらこちらに見られるので、歩いていてもそれほど苦にはなりません。川床が温泉成分で滑りやすくなっているので、転倒しないように注意しながら進んで行きましょう。
湯滝が!
途中には写真のような湯滝がありました。かなり上の方から流れてきていて、湯流れはオレンジ色になっていました。少し冷たい感じだったので浴びませんでしたが、夏場であれば十分に浴びて遊ぶコトができるでしょう。
いよいよ噴気地帯へ
入渓してから50分ほどで、前方に噴気地帯が見えてきました。この位置からでも遠くに立ち昇る白い蒸気を確認できます。
出会いの沢の湯
おぉー!、見事な噴泉丘がありました。上部から温泉が湧き出し、長い年月をかけてこのような噴泉丘へと成長したのでしょう。その下部で入浴できそうな感じなので、後で入浴してみるコトにします。
さらに上流へ
さらに上流へ進むと、岩場から90℃ほどの温泉が湧き出し、グツグツと音を立てていました。洞窟のようになっている湧出孔もあります。周囲には硫化水素臭が立ち込めていました。誤って湯溜まりへ落ちないように注意しましょう。
荒涼とした光景
荒涼とした光景が見事な感じですね。右側と左側から沢水が流れてきていて、右側の沢は白、左側の沢は茶色の湯流れとなっていました。ホントは噴気地帯の方も探索したかったのですが、時間と天候の都合により、今回はココまでとしておきます。
ピリカネップ噴泉丘
先ほどの噴泉丘まで戻ってきました。この造形はホントに素晴らしいですね。山奥に人知れずこんな場所があるというのは、何ともワクワクする感じです。
入浴♪(その1)
さっそく噴泉丘の下部で入浴してみました。雌阿寒川の少し冷たい流れと噴泉丘からの熱い流れが合流しているのですが、なかなか湯温調節が大変ですね。ココよりも下流の方が入浴しやすいような気がしたので、下流へ行ってみるコトにしました。
入浴♪(その2)
少し下流へとやってきて入浴してみました。やはり先ほどの場所よりも良い感じで入浴できます。湯温は20℃ほどで、この時期の入浴は少々厳しいのかもしれませんが、ボクはこういうの慣れているので余裕です(笑)
雌阿寒川の湯
いやぁ~、楽しい探索でした。水中にいる間は良いのですが、ひとたび上がると寒くて震えます。あっ、雨も降ってきたし風も出てきた・・・。天気の良い日であれば最高の探索になったと思いますが、今回は下見のつもりだったので、まぁ良いでしょう。帰りは雨に打たれながらトボトボと帰りました・・・。

★ピリカネップ白水川の湯(阿寒白水温泉)
 場所 : 北海道釧路市阿寒町飽別
 料金 : 無料
 営業 : 24時間
 休業 : 年中無休
 泉質 : 硫黄泉
 成分 : 不明
 泉源 : 自然湧出
 備考 : 遡行時転倒注意・ヒグマ出没注意!
 感想 : ★★★☆☆

2011/11/07
飽別白水林道入口
釧路市阿寒町(くしろしあかんちょう)にある「ピリカネップ白水川(雌阿寒川)」を探索しに行ってきました。国道240号線のピリカネップ地区から飽別白水林道へと入ります。白水川と並行して走る林道を道なりに進んで行きましょう。
旧道の入口
しばらく進むとチェックポイントへ到達しました。本線はこの先で急な下り坂となり、崖崩れ危険地帯が待ち受けています。真っ直ぐ下って行くと雌阿寒川があって、そこから入渓して目的地を目指すコトもできるのですが、今回は下らずに写真の場所から旧道を進むコトにしました。もちろんクルマでは入って行けないので、ココからは徒歩となります。装備を整え廃道と化した道を進んでみるコトにしました。
旧道を進む
もう道は無いのだろうと思っていましたが、意外と道らしきモノが残っていて安心しました。この道をずーっと進んで行くと、雌阿寒岳や白湯山まで通じているようなのですが、
倒木等のある道の状態からして、この道を利用している人は皆無と言ってもよいでしょう。地形図で見ると徒歩道としての破線が延々と続いていました。
笹薮に覆われた道

安心したのも束の間、何だか笹薮で道が凄い状態となってきました。かろうじて道が分かるといった感じです。夏なら迷うかもしれませんね。笹薮に覆われて見えない倒木などもあるので慎重に進んで行きましょう。
峠付近かな?
結構、高度が上がってきているような感じがしました。迷うコト無く進んでいる感じですが、今回はGPSを使って自分の位置を把握しながら探索しているので、道迷いの不安はありません。GPSと言っても専用機ではなく、スマートフォンの「地図ロイド」というアプリを使っているのですが、これがなかなか高機能なのですよ。国土地理院の地形図に自分の位置を表示してくれるので、自分の位置だけではなく、周辺の地形も一目瞭然なのです。金花湯探索の時もお世話になりました。なお、GPSは通話圏外でも作動します(地図データはあらかじめキャッシュしておきましょう)。
雌阿寒岳ビューポイント!
見晴らしの良い場所に出ました。前方には雌阿寒岳が見えますね。この辺、草とか生えていないのですが、その理由は進んで行くと分かります。この場所では大規模な地滑りがあったようで、この写真の先はゴッソリと崩れ落ちていました・・・。下を見るとゾッとするのでサッサと先へ進みましょう。
分岐の広場
少し進むと進路の分かりづらい広場へ出ました。地図ロイドで確認すると徒歩道は右の山奥へ続いているようなのですが、この先の藪はなかなか凄まじい感じです。左側には崖下へ続いていそうな道の雰囲気があります。こちらはもっと凄い藪だったのですが、ルートから外れて左の藪の中を進んでみるコトにしました。
朽ち果てた橋
藪を漕いで進むと、どんどん高度が下がっていき、やがて雌阿寒川に架かる木橋へと到達しました。どこが橋なのかと思うかもしれませんが、真ん中の茶色い部分が橋なのです。橋は中央部で崩れかけているのですが、渡るコトができました、現在も橋の役割を果たしているところが見事ですよね。橋の先にも道が続いていたので、ちょっと進んでみたのですが、いよいよ道が分からなくなりました。ルートとしてはこの橋の手前から川へと降り、川遡行して行くのが確実であると思われます。
雌阿寒川入渓
こちらが目的地へと続く雌阿寒川です。この地点でも既に生ぬるい感じの流れとなっていて、硫黄臭が漂っていました。白濁した流れが見事ですよね。この川の先にはどんな光景が待ち受けているのでしょう? 次回「ピリカネップ白水川の湯」でお伝えしたいと思います。
2011/11/03
食事処・民宿 両国総本店
釧路市阿寒町(くしろしあかんちょう)の阿寒湖温泉にある
「温泉民宿 両国総本店」へ行ってきました。ココは国道240号線沿いにある温泉民宿で、一階が食事処、二階が民宿となっています。元祖えぞ鹿料理と書かれた看板が立ててありますね。夕食は鹿肉料理らしいので、今から楽しみです♪
二階の客室へ
中へ入って行くと普通の食堂といった感じなので少々戸惑います。「レジ」で客室の鍵を受け取り、二階にある客室へとやってきました。コインランドリー共同の和式トイレと洗面所があります。途中から土足禁止となっているので、下駄箱のところでサンダルに履き替え客室へと向かいました。
竹の間
こちらが本日宿泊する客室「竹の間」です。四畳半のとてもコンパクトな部屋で、室内にはテレビ(二時間100円)ガスヒータと布団しかありません。テレビの横にはお茶セットがあって、後から宿の方がお湯の入ったポットを持ってきてくれました。
布団
布団敷きはセルフサービスとなっているので、さっそく布団を敷いてみました。布団を敷くとご覧の通り、スペースが殆ど埋まってしまいます。一応、布団は二組用意されているのですが、この部屋に二人で寝るとなると相当ギリギリなスペースでしょうね。この後は夕食まで少し時間があったので、まりも祭開催中の温泉街を散策しました。
夕食♪
さて、夕食の時間となりました。夕食は楽しみにしていた鹿料理です。鹿肉鉄板焼きメロンワカサギの和え物ワカサギの天ぷらイクラヒメマスの刺身鹿肉シチューなどが並びます。他のメニューもあるので、別にビールとご飯を注文しました。
えぞ鹿料理
いやぁ~、すべての料理が美味しかったです。特に鹿肉は最高でしたね。鹿肉というのは新鮮でなかったり、血抜きが不十分だったりするとクセが出るモノなのですが、こちらの肉は非常に新鮮で美味しくいただきました。特製のタレも良い味でしたね。あまり焼き過ぎると固くなってしまうので、レア状態で食べるのが良いとのコトです。この夕食は大満足でした。夕食後に宿泊料金の精算があるので、財布を持って食事に行きましょう。
浴室入口
夕食後は一階の浴室へやってきました。女子浴室と浴室に分かれていますが、女子浴室は現在使われていないようです。女子浴室の横にはトイレがあります。二階のトイレは和式なのですが、一階には洋式のトイレもありました。浴室のドアを開けると脱衣所があります。浴室ドアは鍵を掛けられるようになっているので、家族風呂のように貸切で利用するコトができるようになっていました。
浴室の様子
こちらは浴室です。洗い場が三か所あって、シャンプー等が備え付けられていました。湯船には温泉が注がれ、源泉かけ流しとなっています。言い忘れましたが、客室にタオル等は用意されていないので、ココへ宿泊する際はタオル等の持参が必要です。
入浴♪
さっそく入浴してみました。お湯はバルブ調節のみの源泉かけ流しとなっています。温泉分析書等の掲示は一切無かったので、ココからはボクの推測になりますが、このお湯はおそらく、近くにある阿寒岳神社横の神社泉源(No.207-034)のモノと思われます。同じ泉源を利用している「阿寒湖バスセンターの湯」の温泉分析書によると、成分総計790ミリグラムの単純泉とのコトでした。貸切でのんびりと浸かれるのが良いですね。夜中でも自由に入浴するコトができます。
就寝♪
入浴後は疲れていたので寝るコトにしました。こういう狭い部屋で寝るのもオモシロいですね。ただ、壁が薄いため隣の物音や階下の話し声などが結構聞こえてきます。ボクはそういう物音はあまり気にならない方なのですが、気になる方はちょっと寝苦しいかもしれません。この日は連休というコトもあり、ほぼ満室状態だったので特別なのでしょう。普段はおそらく静かに過ごせるのではないかと思います。
朝食♪
翌朝の朝食です。シンプルな和食で美味しくいただきました。朝食後にひとっ風呂浴びようかと思って浴室へ行ってみると、残念なコトに湯船のお湯が抜かれ、新しいお湯を入れている最中でした・・・。朝8時を過ぎると浴室清掃してしまうようです。仕方ないので洗面器に源泉を汲んで水で薄めて浴びました(笑) シャワーは普通に使えるのですが、食後のひとっ風呂を楽しめなかったのは残念ですね。さて、泊まってみた感想ですが、一泊二食付で5,500円というのは安いですよね。寝る場所にはこだわらないが、美味しいモノを食べて、温泉へ入って眠りたいという方にはオススメな温泉宿だと思います。

★温泉民宿 両国総本店(おんせんみんしゅく りょうごくそうほんてん)
 場所 : 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2丁目1の3
 電話 : 0154-67-2773
 営業 : 日帰り入浴なし
 休業 : 年中無休
 宿泊 : 15:00-10:00
 泉質 : 単純泉(中性低張性高温泉)
 成分 : 成分総計790ミリグラム(Na・Ca-HCO3)
 泉源 : No.207-034(神社泉源)
 備考 : シャンプー等あり・ドライヤーなし・駐車場無料
 感想 : ★★★★☆