じゅん☆ブログ

小樽にこんな場所があったなんて最近まで知りませんでした。場所は小樽八景のひとつである「オタモイ海岸」です。景勝地として知られるこの場所はご覧の通りの絶景です。ココに戦前、夢の里オタモイ遊園地という当代一を誇った一大リゾート基地があったのだそうです。
駐車場から崖っぷちに造られた細い獣道みたいなところを歩いて行きます。遥か向こうに謎の建造物が見え、近づいて行くとそれがトンネル入口の唐門だと分かりました。左には今にも崩れてきそうな崖、右には断崖絶壁があり、とても危険が危ない場所です。
唐門を抜けると赤い欄干の細い橋があります。橋の途中から崖下を見ると・・・　うぉー、スゴく高いです。橋を過ぎると展望台が見えてきました。
展望台からの眺めです。海が透き通っていて見事な景色でした。昔はココの下の砂浜が海水浴場になっていて沢山の人々で賑わったようです。
この展望台のあった場所に、京都の清水寺を彷彿とさせるような龍宮閣が建てられていたのだそうです。それにしてもよくこんな断崖絶壁に建物を造ったなぁと関心します。展望台の端から身を乗り出してみると久しぶりに背筋がゾッとしました（怖）
展望台のところにも唐門があって中に祭壇がありました。このオタモイ遊園地を建設するのに尽力した方々の名前を記した石板も置いてありました。
展望台からさらに先へ進みます。断崖絶壁を刳り貫いて造られたトンネルが圧巻です。ところどころ屈まないと頭をぶつけてしまうようなところもあります。
トンネルを抜けると佐一郎地蔵がありました。さらにその先へ行くとオタモイ延命地蔵尊があります。なんだか中に人が居ました。この地蔵尊は「子授け地蔵」として有名で、かなりな御利益があるようです。
オタモイ遊歩道も終点となりました。横のベンチに座って物思いにふけっているとココロが洗われるようです。当時あった龍宮閣は火災により焼失してしまったそうで、現存していれば貴重な文化遺産になったコトだろうと思います。