じゅん☆ブログ

忘れられた浦幌炭鉱 2007.08.16
廃墟の窓から
今回は廃坑探検です。浦幌町(うらほろちょう)から本別町(ほんべつちょう)へ続く道道56号線(本別浦幌線)を進んで行くと常室(つねむろ)という集落があります。その道路上に案内標識があるので、ココから道道500号線(音別浦幌線)へと入り「炭山」を目指します。
旧砿員住宅
道道500号線を進んで行くと所々に農家が点在していますが、福山(ふくやま)という集落を過ぎると民家は無くなり無人地帯となります。道路の割れ目から雑草が芽を出していて人通りの少なさを物語っていました。やがて舗装道路の終点に廃墟が現れました。
廃墟内部
この建物は当時、浦幌炭鉱の職員住宅として利用されていたモノらしいです。内部は2階建てのコンクリート造りとなっています。柱に貼られてる犬の登録シールに昭和37年度と表示されているので、人が住まなくなってから45年くらい経っているのでしょうか?
旧尺浦通洞跡地
廃墟から砂利道を進んで行くと「みらいの森」というのがありました。この周辺には昔、商店街や病院、中学校や消防署といった公共施設が建ち並び賑わっていたようですが、現在はほとんど跡形も無くなっています。その先に「尺浦通洞跡地→」という看板があったので、その方向へ森の中を進んで行きます。すると写真のようなトンネルが姿を現しました。
尺浦隧道
ココが尺浦通洞跡のようです。入口の上部には「尺浦隧道(しゃくうらずいどう)」と表示されています。隧道というのはトンネルのコトです。当時はこのトンネル内を尺別(しゃくべつ)まで石炭運搬電車が走っていたのだそうです。
トンネルの中から
トンネルの中へ入ってみましたが、やはり途中で閉塞していました。上部のコンクリートが崩れやすくなっているので危険です。こうやって暗いトンネル内から外を見ると何だか新鮮な感じがしますね。当時は採炭で活気があり、浦幌町の人口は14,000人以上だったそうです。
白池
砂利道をさらに奥地へ進んでいくと遺構や記念碑がありました。その先でウロウロしていると何やら青白い池を発見しました。森の中に突然現れた池。何だか神秘的な感じです。
硫黄の池
池に沈んでいる木の枝が白くなっていて、周囲にはボクの大好きな硫化水素臭が漂っていました。どうやらこの池は硫黄成分を含んでいる冷鉱泉のようです。水に触れてみると、ツルツルスベスベな感じで、かなりpH値が高そうでした。
坑口から湧き出す硫黄泉
この水は奥でポッカリと口を開けている坑口から湧き出してきていました。この坑口はきっと地底へ続いているに違いないと思い、中へ入ってみましたが途中で水没していました。温度が高ければ立派な温泉になりそうですが、残念ながら水温は10℃ほどしかなく、夏でも浸かるのは大変そうな感じです。間違っても入浴しようなどとは思わないで下さい。きっと後悔します・・・(謎)   

Comment
★お知らせ♪
お盆の廃墟特集も今日でおしまいです
次回はどこかの野湯でも紹介しようと思います
次回予告↓
http://blog-imgs-29.fc2.com/5/0/5/505060/0708162319.jpg
10カ所くらい蚊に刺された・・・
じゅん☆ | 2007/08/16 23:21
じゅん☆さんは廃墟も好きなんですか??
って、なんかすごいですよね、自分は写真の抗口にはいろうとは思いませんもんwww
さすがです!!
次回予告の写真もとても自然に囲まれたいいところのようですね♪
うに | 2007/08/17 00:13
★うにさん
はい!廃墟スキです♪
ボクは穴があるとついつい入ってしまいますね(笑)
次回予告の記事をアップしましたのでご覧ください
じゅん☆ | 2007/08/17 22:03
坑口の湧き水冷泉に浸かるなんて・・・、
じゅんさん☆の素敵なセンスに眩暈がしそうです。
nopepou | 2007/08/18 00:02
廃墟も怖いところから綺麗なところまでいろいろありますよね!!
あはは!!
それはいろんな意味で・・・ですよねwww
ちゃんとコメントさせて頂きましたよ♪
うに | 2007/08/18 02:53
★nopepouさん
坑口入浴シーンを見てしまいましたね(笑)
実はあの場所にカエルが泳いでいました
カエルちゃんも全裸オトコが迫ってきて驚いたコトでしょう v-535
じゅん☆ | 2007/08/18 19:52
★うにさん
まだ廃墟写真があるのですが
あまり人気が無いようなので
また今度出すコトにしました
今後もいろいろな穴に入るつもりです(謎)
じゅん☆ | 2007/08/18 19:55
そうですか?
廃墟…みるだけなら自分も好きですよ♪

あははwww
じゅん☆さん頑張ってください!!
うに | 2007/08/18 23:47
★うにさん
ちょうど5年前の今頃
ある廃墟を探検していて捨てられていた仔猫達を発見しました
今ではすっかり大きくなりましたが
いつもそばに居てゴロゴロ言っています
盆明けに現れたこのネコ達には不思議な力があるようです(謎)
じゅん☆ | 2007/08/19 00:36
実は昔その炭鉱に数年住んでましてね!何となく開いて見たらまさかと思いきや、炭鉱の記事が、私は昭和33年から38年迄ですがその後2~3年して完全に廃坑になりました。それまでは小中学校分校として40名程度の生徒と4人の先生が居ましたよ。29年閉山後尺別炭鉱の採炭地として、佐竹組が委任を請け一時は70~80名の炭鉱マンと家族、森林関係の住民が40名程度暮らしておりました。確か廃墟になっていたコンクリートの炭住は三棟有ったかと思います。私の家は当時商店街のあった場所でした、川を挟んで学校が、その少し手間の橋の近くに山から吸水管を通った美味しい水が数年前に行った時も有りました。忘れられない味でした。
西城 | 2008/02/27 18:21
★西城さん
はじめまして!
コメントありがとうです♪
こういった廃墟へ行って辺りを見回した後
目を閉じると過去の情景が浮かんでくるようです
この炭住は西城さんのおっしゃる通り3棟あり
浦幌炭鉱の遺構として取り壊されずに保存されています
その炭住に住んでいた方からコメントをいただけるとは
オモシロい巡り逢わせですね♪
当時のコトを懐かしく思い出していただければ
記事にした甲斐があったというものです
じゅん☆ | 2008/02/27 19:35
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