じゅん☆ブログ

八雲鉱山跡の湯 2008.08.24
小さな橋
八雲町(やくもちょう)の山奥に温泉の湧き出す廃鉱山があるとの情報を聞きつけ探索しに行ってきました。「八雲温泉 おぼこ荘」を過ぎて鉛川林道へ入り、鉛川沿いにしばらく進むと橋のようなモノがありました。欄干も何も無いスリリングな橋です。ココをクルマで渡り、支流のアカ沢沿いを更に奥地へと進んで行きます。
オレンジ色の沢
少し進むと右手に魚道のようなモノがあり、その先にオレンジ色の崖が見えました。ココが今回の目的地である「八雲鉱山(ユーラップ鉱山)」跡地のようです。遠くから見ていても何だかワクワクする感じですね。さっそく付近を探索してみるコトにしましょう。
八雲(鉛川)鉱山跡
魚道の脇からアカ沢へと下りてオレンジ色の崖を登るワケですが、この崖はつかみ所が無くてなかなか大変です。四苦八苦しながら登ると「危険です立入禁止」と書かれた物々しい看板が目の前に現れました。
八雲鉱山坑口
ココが八雲鉱山の坑口です。立ち入りたくても頑丈な柵で封鎖されているので、立ち入るコトはできません。暗い廃坑の奥から大量の鉱廃水が湧き出してきていました。
坑口から流れる鉱廃水
この八雲鉱山は1770年頃に創業したとても歴史のある鉱山です。1969年に閉山するまで、鉛や亜鉛、金、銀、マンガンといった重金属を産出していました。
鉱廃水
こちらが流れ出る鉱水です。その温度は25℃くらいで不気味な生ぬるさでした。八雲鉱山の内部では70℃近くある温泉が湧出していたとの情報もあります。この付近は日本有数の地熱地帯なのだそうです。この蛇腹状の排水チューブで尻湯でもしてみようかと思ったのですが、足元がドロドロなので別な場所を探してみようと思います。
鉱水の沢
別な鉱水の流れは排水チューブを外れて横の沢へ流れ出していました。それにしても坑口から出てくる鉱水の量は相当なモノですね。ココからちょっと下ってみるコトにしましょう。
沢の湯溜まり
少し下へ行くと湯溜まりのようになっている場所がありました。ココは尻湯するのに良い場所なのですが、写真を撮るには最悪な場所でした。アカ沢まで下りてみるコトにします。
鉱水の滝
結局、最初の場所へ戻ってきてしまいましたが、ココが一番オモシロそうです。上部にある排水チューブから鉱水が流されていて滝のようになっていました。周りの岩などがオレンジ色に染まっていてキレイですね。
打たせ湯の湯船
川の方を見ると鉱水の流れ落ちている部分が岩で囲まれていて、まるで湯船のような感じになっていました。これはもう入浴してみるしかないですね。
入浴♪
さっそく入浴というか打たせ湯をしてみました。今回も何だか頑張っていますね~(笑) 水の勢いが凄くてなかなか大変でしたが、しゃがみこんで腰に水を当てるとかなりイイ感じです。泉質は不明ですが、資料によるとこの鉱水は高濃度のマンガンを含有しているようです。マンガンの他にも有害な重金属が含まれているモノと思われます。少しくらい浴びたりする分には問題ないと思われますが、多量に摂取すると有害ですので気を付けましょう。

●八雲鉱山跡の湯(やくもこうざんあとのゆ)
  場所 : 北海道二海郡八雲町鉛川 【地図】 【閲覧】
  料金 : 無料
  営業 : 24時間
  休み : 年中無休
  泉質 : 不明
  備考 : 鉱毒注意!
  感想 : ★★☆☆☆

  

Comment
初めてコメントさせていただきます。
毎日楽しみに拝読いたしております。
いろんな温泉があるようですが、
「鉱毒注意」の温泉って…すごいですね^ ^;
さすが、じゅんさん!

鉱山廃水って、温泉と紙一重といったところなのでしょうか。
私が知っている鉱山跡(札幌の手稲鉱山跡)でも、同様の
鉱山廃水が出ているところがありまして、今でも排水の処理作業のため
職員さんが作業しております。

ぜひ、じゅんさんに入浴して欲しいですね。笑
kaeru@ | 2008/08/24 22:32
★kaeru@さん
はじめまして!
コメントありがとうです♪
 
この八雲鉱山は鉛などを産出していたので
いまでもその廃水には鉛などが多く含まれているモノと思われます
川の名前も鉛川となっているくらいですから
この辺で捕れる魚などを食べるのは危険でしょうね
鉱山廃水は成分的に温泉と言えるのかもしれませんが
有害な成分も多く微妙なところだと思います
 
手稲鉱山の情報ありがとうです♪
ボクは廃墟探索も好きで廃坑なども行ったりします
とても行ってみたい気持ちなのですが
手稲鉱山跡は現在立入禁止となっているようですね
訪問したとしても記事にするのは大変そうです
じゅん☆ | 2008/08/24 23:26
☆も、上の廃坑の湯流れのところで寝湯にチャレンジしたかったんですが なにせ足場が悪すぎました~
脱衣した服を置く場所もなくて撮影も単独では不可能。やっぱり滝に行っちゃいました!
鉱水・打たせ湯を浴びるのは やはり5分程度が限度ですよね(謎)
ぴかリン | 2008/08/25 05:32
以前、ぴかリンさんにも報告しましたが、八雲鉱山が閉山になった年にそこに住んでいました。子どものころの記憶ですが、鉛川に沿って細長く人家がまばらにあり、小中学校があって、さらに鉱山側の奥の方に鉱山住宅があり、その中に住民が入れるお風呂がありました。一日おきに男女が入れ替わるので、奇数日が男、偶数日が女と思っていたら31日と1日のように月をまたぐと混乱して男女はちあわせになったり!という事件や、お風呂場で蛇が天井から落ちてきたり・・・子どもながらに恐ろしい風呂でした!オレンジ色の濁ってお湯の中が何も見えない湯船の底に蛇がいたらどうしよう?と思ったり、タオルがオレンジに染まって汚くなったり髪を洗ってもゴワゴワな・・・温泉と言うより体に悪そうでしたね・・・鉛川にはサクラマンガンというピンクの石や、金、銀のきれいな石がたくさん落ちていて子どもたちは川原で遊んでいい石を見つけて宝物にしていました。
ナースB | 2008/08/25 10:19
ナースさんのコメントと合わせて、じゅんさんの写真と見ると・・・
昔のお風呂場の様子が目に浮かびますね。
旅からすさんの所で滑り台入浴をしていた場所ですよね。
かりん | 2008/08/25 17:23
かりんさんの言う通り、ここで滑り台入浴した温泉旅がらすです^^;ヮラ
懐かしいですね~
なんとなく今では鉱山と言ったら有毒成分を思い出し、入浴を控えてきたのですがじゅん☆さんの情報では長居しない限り大丈夫そうですね^^
安心しました♪
温泉旅がらす | 2008/08/25 18:27
★ぴかリンさん
あのチューブは滑るし大変ですよね(笑)
今回の道南探索はぴかリンさんと訪問地がかぶりまくっているようです
今後、恵山とか登場しますが
生暖かく見守っていてください♪
じゅん☆ | 2008/08/25 20:01
★ナースBさん
ほぉ~、ココに住んでいたのですかぁ~!
今でも郵便局跡の山小屋とかあるらしいです
サクラマンガンの石も探せば見つかるようですね
その鉱山住宅にあったというお風呂が興味深いですね
オレンジ色だったというコトなので
それが坑内で湧出していたという温泉かもしれませんね
貴重な情報をありがとうです♪
じゅん☆ | 2008/08/25 20:06
★かりんさん
今では建物の跡すら残っていない場所なのですが
当時は鉱山の町で活気があったのだろうなぁと思います
ボクも昔のお風呂の様子が目に浮かぶようでした
じゅん☆ | 2008/08/25 20:09
★温泉旅がらすさん
今回の旅では温泉旅がらすさんの情報がかなり役立ちました
中でも「B温泉」は素晴らしかったです♪
このブログに登場するコトはしばらく無いかなぁと思っていますが
持ち主である森岡さんの許可が下りたら紹介したいなぁと思います
良い情報をありがとうです♪
今後もよろしくおねがいいたします!
じゅん☆ | 2008/08/25 20:16
やはり、野湯、廃○なんてタイトルの温泉探索となると
写真からタダならぬパワーが出てますね。
これから、山の中はオヤジが出没する季節
熊出没注意の看板に生唾ゴクリ!、
でも、そういう所こそ、誘われるんでしょうね。
夕張オムスビ屋 | 2008/08/26 08:01
★夕張オムスビ屋さん
やはりワイルドな野湯はイイですよね!(笑)
これからの季節、羆は海岸沿いへ集まるようですが
温泉周辺も油断は禁物です
オヤジに襲われないように野湯を楽しみましょう♪
じゅん☆ | 2008/08/26 22:23
このコメントは管理者の承認待ちです
- | 2009/10/24 22:57
★child_clubさん
残念ながらボクはナースさんではないのですが
懐かしく拝見していただけたようで良かったです♪
じゅん☆ | 2009/11/08 13:08
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