北見市の近くにある留辺蘂町(るべしべちょう)という町の山奥に常紋トンネル(じょうもんとんねる)というのがあります。このトンネルはJR石北本線の生田原駅と金華駅の間にあります。大正時代に完成したこのトンネルですが、当時の工事は困難を極め、強制労働を強いられていたタコ部屋労働者が多数亡くなったことなどを学生時代に知りました。
留辺蘂から生田原(いくたはら)へ向かう途中、
金華駅(かねはなえき)を越えた先に常紋方面への林道がひっそりとあります。写真の看板が目印なのですが、ちょっと分かりづらいかもしれません。ココから林道を線路沿いに進んで行きます。
しばらく行くと線路の方へ下りていく道が現れました。この道を下って行くと石北本線の線路があるようです。
林道を下って行くと視界が開けて線路がありました。この辺りは
常紋信号所と呼ばれていて、こんな山奥なのに線路が3つも平行して走っていました。現在使用されているのは一番端の本線のみとなっています。
線路の先にはシェルターが見えました。その向こう側に常紋トンネルがあるようです。奥の方へ続く廃線らしき線路を少し歩いてみましたが山の中へ延々と続いました。途中には壊れた信号機なども残っていて寂しい感じです。一体どこへ向かう線路なのでしょうか?
シェルター上部に付いている信号機には×マークが付いていて、この線路がもう使用されていないコトを物語っていました。赤錆びて草の生い茂った線路が物悲しい感じですね。本線はこの右側の少し低い部分を走っていました。
トンネルへと続くシェルターです。天井にネズミか何かがいるようでガタガタ音がしていて少し不気味でした。夜だったら怖いだろうなぁ・・・ ココの窓ガラスが割れていて無残なコトになっています。シェルターの左側には信号所みたいな建物がありました。
シェルターを抜けると常紋トンネルが姿を現します。何だか違う世界へ続くような真っ暗な空間が口を開けていました。このトンネルは今でも現役で特別急行オホーツクなども通過するトンネルです。現在は静かな時間が流れてるようですが、かつてはタコ部屋労働者がリンチを受けて亡くなるなど酷いコトが行われていたのだとか・・・。
トンネルの内部からは冷たい空気が漂ってきます。上部からはポタポタと水滴が落ちてきていました。気動車(ディーゼル機関車)が通るので黒く煤けています。常紋トンネルは総延長が500メートル以上あり、昔はSLも走っていたのだそうです。普段、何気なく通っている場所にも様々な歴史があるものですね。工事に関わった多くの人々に感謝しなければならないと思いました。
釣りダー
釣りダー
よし
ひさを
かわちゃん
米谷
ちゃっぴー
ちゃっぴー
えむご
こに