じゅん☆ブログ

大雪山系旭岳 天女の湯 2010.06.16
ついに天女の湯へ!
前回の続きになりますが、大雪山系旭岳の中腹で、何やら怪しい色の沢を見つけ遡行して行くと、沢の色が次第に濃くなってきました。オレンジ色に染まった岩が魅力的ですね。写真の黄色い花はエゾノリュウキンカという植物です。あちこちに咲いているので踏みつけないように注意しましょう。
大雪天女の湯
そして、ボクの目の前に現れたのは紛れもなく湯船状の湯溜まりでした。ココがいつか入るぞ!と決めていた「天女の湯」です。ロープウェイの天女ヶ原駅があった頃は、アクセスも容易だったので、結構多くの人が訪れていた野湯らしいのですが、現在は訪れる人も数えるほどで、まさに秘湯と化しているようです。
天女の湯の湯船
オレンジ色に見えますがお湯自体は透明な感じです。上部の源泉湧出孔から湧き出した温泉が湯船へと注がれていました。こんな天気が良くて暖かい日に天女の湯へ辿りつけたというのは、とてもラッキーだったのかもしれませんね。
湯温計測
湯船の温度を計ってみると熱いところで45℃以上となっていました。ある資料によると源泉温度は52.8℃となっています。湯船の平均湯温は43℃ほどでとても良い感じとなっていました。
入浴♪(その1)
さっそく入浴してみました。湯船へ入ると底に堆積していた沈殿物が撹拌されてお湯が少し濁ってしまいましたが、特に支障は無いのでそのまま入浴を楽しみます。
入浴♪(その2)
かなり良い感じの湯船ですね。深さもあるので気持ち良く浸かるコトができます。資料によると泉質は重曹石膏食塩泉でpH値は5.9とのコトでした。
熱い源泉!
上から流れてくる源泉に触れてみるとかなり熱い感じです。少し手ですくって舐めてみると何だか苦い味がしました。
入浴♪(その3)
こうして見ると、とても野湯らしい光景ですね。昔は登山道からのルートもあったようなのですが、現在、天女の湯へ至るルートは消滅していて、冬や春先の藪が少ない季節にスキーコースを利用して辿り着くのが最も容易な方法となっているようです。今回はこの後で少し藪漕ぎをしたのですが、数メートル進むだけでも相当大変だったので、夏場の訪問は相当過酷なモノとなるコトでしょう。
上からの湯流れ
天女の湯のさらに上流を見るとオレンジ色の湯流れが続いていました。いったん服を着て上流の探索を開始します。スッポンポンで探索してもよかったのですが、野湯によく居る吸血小虫が沢山飛び回っているのでそうもいきません。今回は虫除けスプレーと寄贈された虫除けリングのおかげで4ヶ所刺されただけで済みました。
謎の湯溜まり
少し上流へ行くとドロドロになった湯溜まり状の場所がありました。ドロドロで湯温も低く入浴したい感じではありませんでしたが、湯船の横には丸太が敷かれていたりしてちょっと気になる雰囲気でした。もしかしてココがかつての天女の湯だったりして!?
天女の湯全景
天女の湯へのアプローチが難しくなって10年が経とうとしていますが、現在でもこうして入浴可能な湯船が人知れず存在しているというのは感動的でしたね。実は昨年も旭の湯探索に挑戦しようとしていたのですが、無謀にも山麓駅から歩いて探索しようとしたため途中で挫折して、岩の湯ピラの湯を探索したのでした。下から歩いて探索する場合は相当な体力が必要ですので覚悟して行きましょう。次回は少し藪漕ぎをして「吹の湯」をめざします。

★天女の湯(てんにょのゆ)
 場所 : 北海道上川郡東川町勇駒別
 料金 : 無料
 営業 : 24時間
 休業 : 年中無休
 泉質 : 含芒硝重炭酸土類泉(中性低張性高温泉)
 成分 : 成分総計1,351ミリグラム(Ca・Mg・Na-SO4)
 泉源 : 自然湧出(旭の湯A)
 備考 : ヒグマ出没注意・遭難注意・要装備
 感想 : ★★★★☆

  

Comment
いいな~!すごいな~!
と思いながら読ませていただきました。

こんなに天気が良い日に行けたのは
天女がじゅんさんを招いたからなのかもしれませんね♪

それにしても写真の色合いがキレイですね~!




かえる | 2010/06/16 20:40
じゅん☆さん、こんばんは。
天女の湯入浴おめでとうございます。
入浴シーンとっても気持ち良さげですね(笑)。
てっちゃん | 2010/06/16 22:56
このコメントは管理人のみ閲覧できます
- | 2010/06/16 23:11
このコメントは管理人のみ閲覧できます
- | 2010/06/16 23:50
久々の野湯記事!
これが「天女の湯」ですか!
ロケーションもいいし湯船の感じもいいし
素晴らしい野湯ですね!
じゅん☆さんにはやっぱ野湯が一番似合うよなぁ~♪
あっ!もちろんラブホも似合いますよ(笑)
ヤチブキの正式名称はエゾノリュウキンカっていうんですね
勉強になりました(笑)
旭岳は夏になるといろんな高山植物が一斉に花をつけてホント綺麗ですよね
以前姿見の池からロープウェイを使わずに
歩いて下山したコトがあります
でもこんな野湯があるの全然知りませんでした
知ってればなぁ~
後悔先に立たずってやつですね(笑)
次回は「吹の湯」ですか
すっげー楽しみです♪
新之助 | 2010/06/17 06:57
こちらの湯はぜんぜん知りませんでした!
茶色と緑のコントラストがいいですね!
写真を見ただけで感動しました☆
うさぎ | 2010/06/17 20:11
じゅんさん天女湯発見おめでとうございます(^∨^)
すごいですね~、あるんですね~!探索した甲斐がありましたね☆
温泉はデロデロで赤土っぽい泥のような温泉に見えますが、6枚目の温泉とか見るときれいですね。

今回の記事は力が入ってますよね、調査して丁寧にアタックした勢いが伝わってきました~臨場感の伝わる秘湯レポートありがとうございます。誰もがたどりつけないお湯に入ることができたからこそ価値がある野湯探索なんでしょうね。

温度も熱めの適温で気持よさそうですね、こんな天気のよい日に無事秘湯にたどりつけて(藪漕ぎは大変だと思いますが)目的の温泉に入れて気持よかったら最高ですね。下から4番目の写真からその感動が伝わってくるようです。
おみ | 2010/06/19 06:24
北海道ってなに?
BlogPetのねこちん | 2010/06/19 15:18
★お知らせ♪
次回予告↓
http://blog-imgs-34.fc2.com/5/0/5/505060/1006192215.jpg
次回は吹の湯へ入浴です!
ブブゼラで具合悪くなったので更新遅れるかも・・・(謎)
おしらせ♪ | 2010/06/19 21:15
★かえるさん
姿見駅周辺はまだまだ積雪状態で
念のためにウィンドブレーカーを着て行ったのですが
ハダカで歩いても大丈夫なくらい暑かったですねー
天気の良い日は写真の色合いも素晴らしくなります♪
じゅん☆ | 2010/06/20 20:17
★てっちゃんさん
どうもありがとうです♪
ボク的には天女の湯よりも吹の湯の方が気に入りました
今度は何年後に行けるコトやら・・・
じゅん☆ | 2010/06/20 20:18
★非公開(2010/06/16 23:50)さん
認証しちゃいましたが大丈夫だったようですね(笑)
湖水荘は今日が最終日だったような・・・
建物も取り壊してしまうとのコトなのでもったいないですね
また、趣のある宿がひとつ消えてしまうのかぁ・・・
源泉小屋にヘビが住み着いていてビックリしました!
じゅん☆ | 2010/06/20 20:19
★新之助さん
今度は中岳温泉へ行ってみたいのですが
足湯している人が多そうなので撮影大変かな?
今回は歩いて下山しましたが
下るのも大変なのに登ってくる人がいるのには驚きましたね
世の中には凄い人がいるものです
じゅん☆ | 2010/06/20 20:19
★うさぎさん
昔はロープウェイの駅から10分くらいで辿り着けたそうなのですが
現在は藪が凄くて容易に辿り着けなくなっています
冬にスキーで行く人もいるのですが
ボクはあの急斜面を滑り降りる自信がありません(笑)
まぁ、ジグザグに行けばなんとかなるのかもしれませんが
上から滑ってくる人もいますから危険が危ないですよね
それに冬は雪渓ができているのでロープを使って沢へ降りるのだとか・・・
今回はキレイな写真を撮るコトができました!
じゅん☆ | 2010/06/20 20:19
★おみさん
どうもありがとうです♪
天女の湯は掃除するとかなり快適になると思いますが
ボクは野湯へ行くとそのまま入るコトの方が多いですね
誰かが掃除した後だったらラッキーって感じです♪
旭の湯探索はココ数年の課題でしたから
今回の記事は気合いが入っていますね(笑)
じゅん☆ | 2010/06/20 20:20
このコメントは管理人のみ閲覧できます
- | 2010/06/21 00:24
★非公開(2010/06/21 00:24)さん
虫除けリングは効果あったようですよ!
どうもありがとうです♪
おっ! 良い質問ですねー
今回の探索も運動不足が祟って結構大変ではあったのですが
イワウベツ湯の滝探索と比べると旭岳の方が断然楽でした!
羅臼岳と同じように歩いて探索していれば
旭岳の方が大変だとは思いますが
今回は禁断のロープウェイを利用させていただいたので
探索の大半は下り坂だったのです
しかもこちらは湯温のある湯船があったので入浴も快適でした♪
イワウベツの湯の滝は寒かったなぁ~(笑)
ヒグマの目撃情報もちらほら聞いているので
そういう場所には近づかないようにしています
じゅん☆ | 2010/06/22 19:46
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