じゅん☆ブログ

大雪山系旭岳 吹の湯 2010.06.20
旭岳 吹きの湯
前回紹介した「天女の湯」から数十メートル離れた別な沢に「吹の湯(ふきのゆ)」があります。ただ、雪が融けてくると藪が出てくるので、辿り着くには少しだけ藪漕ぎが必要でした。身を低くして藪のトンネルを進んで行きます。微かに獣道のような跡があるのですが、野性の勘が必要かもしれません。凄まじい藪を抜けると目の前にこんな光景が広がっていました。新緑に鮮やかな青空、こんな吹の湯はなかなか見られないかもしれませんね。
未利用泉源
噴泉塔のようになっている丘を登ってみると、大自然の中に不釣り合いな人工物がありました。マンホールのような土管が2つあります。この集湯設備は東川町が勇駒別温泉(現在の旭岳温泉)の予備泉源として整備したものなのですが、現在は未利用とのコトでした。かつては矢沢温泉と呼ばれ浴用利用していた時代もあったようです。
見事な造形
その源泉集湯槽から溢れ出した温泉が年月をかけて堆積し、オレンジ色の見事な造形となっていました。その湯流れは下を流れるユコマンベツ沢(温泉沢)へと注がれています。付近には配管のようなモノも残されていました。
湯温計測(その1)
流れているお湯の温度を計ってみると50℃もありました。資料によると付近には30近くの泉源が存在していて、40℃から50℃の温泉が自然湧出しているようです。
湯船A
未利用泉源から湧き出した温泉がユコマンベツ沢へと注がれ、その一部分が湯船状のくぼみになっていました。山奥で人知れず湧いている温泉というのは見ているだけでワクワクしますね。
湯温計測(その2)
湯船状になっている場所で湯温を計ってみると31℃でした。雪融け水がかなり流れ込んでいて湯温が低下しているようですね。冬だと入浴するにはちょっと厳しい湯温ですが、今回は気温が高くて天気の良い日だったので心地良さそうです。さっそく入浴してみるコトにしましょう。
入浴♪(その1)
さっそく入浴してみました。この写真の上部に脱衣するのに手頃な岩があったので利用させていただきました。入浴してみるとやはりぬるい感じでしたが、それがまた気持ち良かったりします。かなり気温の高い日だったので感動的な入浴となりました。
入浴♪(その2)
ある資料によると吹の湯は浅い場所が多くて、足湯程度しかできないと記されていたのですが、いつしかこんなに見事な湯溜まりができていたのですね。深さも十分にあり余裕で全身浴できます。かなり満足できる湯船でした。
湯船B
数メートル上流にも入浴できそうな湯溜まりがありました。先ほどの湯船より浅い感じなのですが、こちらの湯船にも温泉が豪快に流れ込んでいます。こちらの湯船も体感してみなければいけませんね。
入浴♪(その3)
スッポンポンのまま移動してきて入浴してみました。源泉槽から流れてくる温泉は50℃くらいあるのですが、上流から流れてくる沢の水量が多いので湯船の湯温は20℃から25℃くらいになっています。ちょっと低温な湯船ですが、冷たくて気持ちの良い感じです。
入浴♪(その4)
ちょうど座りながら浸かるのに良さそうな場所がありました。暖かい日差しを浴びながら誰も居ない秘湯を楽しむというのも贅沢ですね。苦労して来た甲斐がありました。
ロープウェイが!
丘へ上がり排湯パイプに腰掛けて日光浴していると、向こうに赤いロープウェイが見えました。こちらから見えるというコトは向こうからも見えているのかな? もしも双眼鏡で見ている人がいたら驚いているコトでしょうね(笑) ロープウェイのところに見えている鉄塔は第3鉄塔です。帰りはあそこまで戻らないといけないんだなぁ・・・。
上流の湧出孔群
十分に入浴を楽しんだので服を着てさらに上流にある源泉湧出孔群を探索してみました。あちこちの崖から温泉が流れ出して見事なオレンジ色の湯流れができています。写真の場所なんかは入浴できそうな湯溜まりができていて魅力的でしたが、さすがに入浴するとなると周りがドロドロなので結構大変です。今回は手湯のみとしておきましたが、もし挑戦するとなれば吹の湯からハダカで靴だけ履いて登ってきて、入浴後はそのまま吹の湯へ戻るというのが一番良いかな?とかイメージトレーニングしていたりして・・・(笑) 他にも謎のパイプから温泉が流れているような場所もあって興味深い源泉地帯となっていました。
吹の湯全景
ホントはそのまま沢を遡行して第3鉄塔まで戻ろうかと思っていたのですが、沢が結構険しくなってきたので吹の湯まで戻り、来たルートを辿って第3鉄塔まで戻るコトにしました。再度、吹の湯の光景を目に焼き付けておきます。そうそう頻繁に来られる場所じゃないですからね・・・。吹の湯と天女の湯のある源泉地帯を総称して旭の湯と呼んでいたのですが、現在、旭岳の旭の湯と言っても知らない人の方が多いでしょう。人々の記憶から消えて行く場所にこそ「本物の秘湯」はあるのかもしれません。

★吹の湯(ふきのゆ)
 場所 : 北海道上川郡東川町勇駒別
 料金 : 無料
 営業 : 24時間
 休業 : 年中無休
 泉質 : 含芒硝重炭酸土類泉(中性低張性高温泉)
 成分 : 成分総計1,188ミリグラム(Ca・Mg・Na-SO4・Cl・HCO3)
 泉源 : 自然湧出(旭の湯B)
 備考 : ヒグマ出没注意・遭難注意・要装備
 感想 : ★★★★★

  

Comment
こんばんわ~
いつもじゅんさんのブログを見ていて本当に関心するのですが
沢や藪こぎって熊に会ったらって考えると怖すぎです~
ワタシはチャリンコで山道を走りますが ニオイとか音とか
メチャクチャ気になります
この間も変なニオイがするな~って思ったら”鹿の足”が道路に…
熊には生身で会いたくないです
じゅんさんは今まで野湯探索で熊に出会ったことはないのですか?
ミドリ | 2010/06/20 22:24
じゅん☆さん、こんばんは(゜▽゜)/
記事の内容からも、じゅん☆さんの力の入れようが伝わってきます。記事を見ているこちらも熱いです!
先日、五色温泉や山の家があるニセコアンヌプリの登山口周辺で熊の痕跡が見つかったようです。軽装で行ける観光地のような処でも共存を迫られるのだなぁと思いました。万全装備のじゅん☆さんとは思いますが、くれぐれもご注意を!
そういう自分は熊よりもスズメバチが怖かったりします。
てっちゃん | 2010/06/20 22:37
これが「吹の湯」ですか!!
「天女の湯」もいいけどこちらはさらに素晴らしい野湯ですね!
湯船の大きさも独りで入るにはちょうどイイ感じに見えます
藪を漕ぎながら行ったみたいだけれど標識とかあるんですか?
やっぱり野生の勘で行ったのかな(笑)
ロープウェイから発見した人がいたら・・・
そりゃもうゴンドラの中は大騒ぎでパニック状態になってますよ(笑)
天気にも恵まれよかったですね
写真がすっげー綺麗です♪
ホントいつもながら写真の上手さには感心させられます
入浴写真もいつもより多い感じがしますが
それだけ気合が入っているというわけですね!
おっ!やっぱり★★★★★だ!
中岳温泉は登山道の近くのためけっこう人が多いので
タイミングがよくないとスッポンポン入浴撮影は難しいかもしれませんね
でもじゅん☆さんなら大丈夫か(笑)
そうだ!
姿見の池近くにある避難小屋に泊まり
夜明けとともに中岳温泉を目指すというのはどうでしょう
ロープウェイが動き出すともう人がいっぱい来ちゃいます
でも避難小屋に勝手に泊まると叱られるのかな?

ブブゼラうるさいですね~(笑)
新之助 | 2010/06/21 12:43
すばらしい造形美ですね!!!

ただただ感動です♪
うさぎ | 2010/06/21 18:47
★ミドリさん
いつも関心してくれてありがとうです♪
この辺は標高が1300メートル以上ありますから
まだヒグマの活動も活発ではないのかなぁと思っています
春のヒグマは特に怖いですから
ボクも無闇に山へ入ったりはしません、多分・・・
幸い野湯探索中にヒグマに出遭ったコトは無いですね
じゅん☆ | 2010/06/22 19:45
★てっちゃんさん
ボクの気持ちが伝われば嬉しいですね♪
今時期はヒグマの活動が活発になりますから
ヒグマの居るような場所には近づかない方が良いですね
蜂って怖いですよねー
何考えてるのか分からないですから・・・
じゅん☆ | 2010/06/22 19:46
★新之助さん
中岳温泉はやはり人が多いようですね
中岳温泉へ行こうとして亡くなった方の話を聞いているので
あまり良い印象は無いのですが
いつか行くコトになるのだとは思います
じゅん☆ | 2010/06/22 19:46
★うさぎさん
どうもありがとうです♪
もう吹の湯のこんな写真は撮れないかなぁと思っています
じゅん☆ | 2010/06/22 19:47
じゅんさんは天女の湯よりこっちのお湯のほうが感動したんですね(^v^)
写真の色が鮮やかすぎてびっくりです。黄緑と黄土色の取り合わせがまぶしいです。
まさかロープウェイで登れる北海道一高い山の中腹にこんな野湯が、そして裸体の野湯ハンターがお天道様の下湯浴みしてるなんて誰も想像しなかったでしょうね。
ロープウェイからじゅんさんが見えていたのかほんとうに気になるところです。

お湯に対する感想は書いていませんが、記事からここにくることが困難だったこと、藪漕ぎまでして辿り着いた温泉が桃源郷のように素晴らしかった感動が伝わってきます、そのための★5つなんだろうな~と思ったりしました。

お湯の温度と気候がマッチしていて大成功の野湯探索でしたね。湯船はけっこう広そう。ここには源泉湧出孔群や湯だまりがたくさんあるようで野湯ハンターにはたまらない場所ですね。



おみ | 2010/07/17 00:03
★おみさん
吹の湯は加水しまくりだったのでお湯の感想を書いていませんでしたが
こちらの泉質も天女の湯と似ているモノでした
この日は天気が良くてホントに素晴らしかったのですよー!
天気悪かったら★4つだったでしょうね
今度行く時は余裕があると思うので上部の野湯での入浴に挑戦したいです♪
じゅん☆ | 2010/07/18 05:19
じゅん☆さん、またまた過去の記事からこんばんわっす!!
いやぁ~ここんとこずっと暑いっす(>_<)
湿度高いし。おまけに忙しくてしっどいっす!!

そんな今、この記事見せて頂いて何だか幸せな気分になりました。
写真や記事を見てるだけで、すん~ごいワクワク、めっちゃ感動っす!!
自分もいつかこんなとこ行ってみたいなぁ。
じゅん☆さんやっぱスゲーわ(笑)
たっく | 2011/08/09 23:22
★たっくさん
明日もまた蒸し暑くなりそうですね・・・
ココは凄いでしょー!
写真も結構神がかっています(謎)
最近は危険なところへ行かなくなったらしいので
何だかダラけちゃいますね~
昔は休みになると結構危険でハラハラしていましたから(笑)
じゅん☆ | 2011/08/09 23:44
じゅん☆さん、お疲れ様でしっ!!
今日は朝っぱらから暑かったっすよぉ(>_<)
雨も降ったり止んだりで、蒸し暑いのナンノって。あっ、ナンノって南野 陽子ぢゃないっすよ!古いかっ(笑)
明日はさらに暑くなるみたい…
ホントにここは素晴らしいとこだと思います。
じゅん☆さんの写真が素晴らしいのでよけいにそう思います。
初めてこういう場所へ行ってみたいなぁと思いました。
じゅん☆さん最近危険な場所へはあまり行かなくなったと言ってましたが、それはそれでもありなのではないのかと。
色んなタイプの記事を拝見させて頂くのは、そりゃ楽しいやら有難いやらでうれしい事ですが、じゅん☆さんに何かあったら悲しむ人々がこの世の中にうっちゃりいますからね(笑)
たっく | 2011/08/10 23:52
★たっくさん
さっき雨が降ったので、また湿度が上がりそうです
昨年の秋以来、危険な探索はやっていないので
その反動が来るのではないかと心配です(笑)
じゅん☆ | 2011/08/11 01:59
コメントの投稿 (Japanese text only)
 Secret : 

Trackback
Trackback URL : http://505060.blog12.fc2.com/tb.php/805-aae152b9
旭岳 天女の湯
前回の続きになりますが、旭岳の中腹で怪しい色の沢を見つけ遡行して行くと、沢の色が次第に濃くなってきました。オレンジ色に染まった岩が... ... ≫More
じゅん☆ブログ | 2010/07/15 20:48